塩の量からみたマクドナルドのオペレーション
製造業の製造部門にとって、「品質」とは、いつ・だれが・どこで作っても同じ、決められた規格の製品を作ること。
とは、会社に入って先輩に教えられた言葉で、それまでの自分にとっての「品質」の定義とは異なる新しい、製造者側からの見方でした。
僕はフライドポテトが大好きで、高校生のころは食堂で毎日ポテトを買うということを日課にしていたぐらいです。それも、10代の若者の傾向に違わず、濃い味が好きだったため、いつも「塩多め」といって、かける塩の量を少し多く注文していました。
そして学校の食堂だけでなく、マクドナルドでもよく、「ポテト、塩多めで」と頼んでいました。
しかしちょっと前から、近所のマクドナルドでそれができなくなりました。そのとき言われた理由が、「ポテトにかける塩の量を一定にしなければいけなくなった」というようなことで、欲しいなら別袋でお渡しします、と言われました。
最近でこそ、塩多めをあまり求めなくなってきたこともあり、この店舗はたまたまそんなものなのかなぐらいに思っていましたが、たまたま最近ニュースを観ていて、マクドナルドが、かける塩の量を一定にするための塩入れを導入したと言っていて、これかと思いました。
しかしよくよく考えると、そもそもマクドナルドほどの大手フードチェーンで、フライドポテトという味付けは塩のみの商品で、今までその味にダイレクトに影響する重要な塩の量を一定にするというオペレーションを、正確には実施していなかった(できていなかった)ということに驚きました。思い返すと、店舗や人により、塩の量がまちまちだった気もします。物理的には、かける塩の量を一定にするのは難しいことではないと思うのですが、なにか別に理由があったのでしょうか。
最近、気になったことです。