ベクトログ

徒然を赴くままに

ふるさと納税と道州制

昨年末、初めてふるさと納税をしてみました。かなり浸透してきた制度だと思いますが、2015年から、条件を満たせば確定申告が不要になったようで、実際に行ってみて、面倒な手続きは必要なく、簡単に進めることができました。

ふるさと納税とは、自治体への寄附金のことです。
個人が2,000円を超える寄附を行ったときに住民税のおよそ2割程度が還付、控除される制度です。
また、2015年4月1日より、確定申告が不要な給与所得者等に限り、確定申告の代わりとなる「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を寄附先自治体へ寄附する都度提出(郵送)することで住民税から控除されます。
つまり、実質今収めている県民税・市民税の一部を任意の自治体へ移転する事になります。

(ふるさとチョイスHP) 

 

わずか2,000円の負担で、一人では食べきれない量のカニ・アンコウ・ノドグロなどの海鮮物が届きました。初夏にはさくらんぼの王様、佐藤錦も届く予定で、楽しみな限りです。

 

このふるさと納税地方自治体の財源として、道州制の実現を後押しする制度になる可能性があるのではと期待しています。

 

道州制、最近この言葉をあまり聞かなくなりましたが、昨年、実現をかけて住民投票が行われた大阪都構想のと同じく、東京一極集中を打破する方策のひとつです。(住民投票では僅差で反対派が勝り、結局、都構想実現に向けた動きは途絶えてしまいましたが。。。)

僕は、道州制で、地方の自由度を高めて、各々の土地柄を生かした特色を出していければいいなと思っているのですが、そのときに問題になるのが財源です。

今でさえ、地方交付税交付金地方財政の歳入の2割弱を占めており、国に歳入を頼る状況になっていますが、ふるさと納税制度で、各自治体が地方交付税交付金の割合を減らすことになるなら、道州制の議論も再燃してくるのではないでしょうか。

(もちろん、道州制になり、国が元来行っていた所得税法人税・消費税などの税の徴収を、道州が行うという制度に変更すると、税制そのものが今と大きく変わることになりますが。)

 

ふるさとチョイスのサイトを見ていると、今は自治体によってかなりやる気に差があるようでおもしろいです。各自治体のやる気がどう変わっていくか、変なところにも着目しながらこの制度を利用していきたいです。